「じょっぱり」と「じゃっぱ汁」

「じょっぱり」と「じゃっぱ汁」

じょっぱり、という言葉を聴いたことがあるだろうか?
「じょっぱり」とは津軽弁で「頑固な」「強情っ張り」という意味である。

「強情っ張り」がそのまま縮んだものだろう。
青森の厳しい冬の寒さの中で懸命に生きる津軽人達には
我慢強い人がたくさんいるのだろうか。

しかし津軽で「あいつは、じょっぱりだ」と言った場合、
そこには自分の信念を貫き通す人間へのある種の尊敬の念を含んでいるという。

津軽人の気概、意気込みを感じさせる表現でもあるらしい。
津軽出身の歌手「淡屋のり子」さんの半生を描いた連続ドラマが
確か「じょっぱり」という名前ではなかったか?

主演は片平なぎささんだった気がする。
片平なぎささんは一時期、「2時間ドラマの女王」と呼ばれて
火曜サスペンスや土曜サスペンスで引っ張りだこだったなあ。

最近はどうなのかしら? 舞台が中心なのかな?



さて、では続いてタイトル「じゃっぱ汁」だ。
ここでようやく魚の話題(笑)。

「じょっぱり」に続いての「じゃっぱ汁」だから、
何か似たような響きもあるし、頑固者の作る料理かと思ったら
実は関係なかった。この場合、大雑把の後ろの「雑把」がなまったもので、

その他のどうでもいいもの、魚で言えば肉を切り取った後の「あら」を指す。

たらや鮭のあらを、豆腐や大根、ネギなどと煮込んだ鍋料理が「じゃっぱ汁」だ。
塩味がベースだったらしいが、最近は観光客目当てに居酒屋などで出される場合、味噌味が多い。
さらに、その場合は身(魚肉)の方も入れてあることが多い。
(骨しか入ってないと言って本気で怒り出す観光客もいるらしいので)

身(魚肉)だけよりも、非常にこくのある出汁が出来るので、地元では人気の高い郷土料理である。
入れる具は家ごとに微妙に異なり、あらだけでなく、新鮮な肝を入れてこくを出すなどさまざまだ。
家の数だけじゃっぱ汁の味も数があることになる。
鮭のじゃっぱにじゃがいもとネギを用いれば、北海道の三平汁というわけだ。

しかし青森で食べるこの「じゃっぱ汁」、総じての特徴は具が大きいこと。
ぶつ切りのあらもでかければ、大根もネギも厚揚げ豆腐も
ぜんぶどかどかごろごろと入っている。おでん位の大きさと思ってもらえばいいだろう。

これだけでお腹一杯になるので注意してくださいね。



さて、では、
「じょっぱり」の作る「じゃっぱ汁」に合う酒といえば?
やはり「じょっぱり」だろう。

??(゜_。)?(。_゜)?



「じょっぱり」 六花酒造

六花酒造は青森県津軽地区を代表する3社が合併して誕生した蔵で、
「雪の結晶に現れる幻想的な六角形の花」のイメージで
設立当時の弘前市長によって「六花酒造」と名づけられた。

昭和40年代、甘口酒が全盛の時代に、竹沢杜氏が辛口にこだわり、
その名前の通り、流行に惑わされず頑なに自分を貫き造った辛口の清酒「じょっぱり」は
時代に流される事なく、その後到来した辛口酒ブームも、そして現在に至るまで
「じょっぱり」の名前どおりに頑なに当初の辛口を貫いている。

アルコールを加えずに米と水のみで造られるじょっぱりの純米酒は、
純米ならではの淡麗な口当りとなめらかなのどごしで、
それでやや辛口、ということでどんな料理にも(少なくとも日本料理なら)ばっちりのはず。


じゃっぱ汁でじょっぱりをいただく。
これから寒い冬が来る青森地方のひとつの楽しみ方である。

posted by osakanasan at 15:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 青森の美味しい海産物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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